一般的ではありませんが、パソコン廃棄に際しては、物理フォーマットという手段もあります。素人が簡単にできる方法ではありませんが、知識として知っておけば、故障時などに役立つかもしれません。

■物理フォーマットとは
物理フォーマットとは言いますが、いくつかの意味があります。本来はハードディスク(HD)をまっさらな状態にすることを指していました。しかし昨今のHDは、素人が勝手に初期化できません。HDの製造業者が出荷時にのみ行うことです。混同しやすいのが、いわゆるフォーマットです。

もしくは出荷時状態に戻すリカバリーです。どちらも一見するとデータが消えたように思えます。とはいえHDにはしっかりと残っています。プロが操作すればデータを取り出せます。

■ゼロフィルとは
パソコン処分に際して用いられる物理フォーマットとは、ゼロフィルと呼ばれるタイプです。そもそも電子データは0と1の組合せです。つまり二進法が使われているためです。そこで全部を一度0だけにする。ゼロで満たすからzerofillです。ゼロフィルをすると、意味のあるデータは完全に消えます。HDの製造直後と同じになります。

言い換えるなら、まっさらな状態へ戻して初めから使い直す場合に用いられる方法でもあります。

■別の装置が必要です
ゼロフィルを行う場合には、専用のソフトが必要です。フリーソフトとしてネットからダウンロードできるものもあります。興味のある方は、探してみましょう。ただし実行に際しては、消したいハードディスク以外の装置、つまりソフトをダウンロードして走らせるための記憶媒体も必要です。

当然ですが、自分を消すことはできないからです。矛盾しますよね。

■知っておきましょう
物理フォーマットは、ハードおよびソフトの双方に詳しくないと、上手くいかないでしょう。そもそも理解できないかもしれません。とはいえ知っておいても損はないでしょう。